title="ATOM" href="http://11924192.blog.shinobi.jp/ATOM/"> シュガーBWB 三千世界と平行世界2 忍者ブログ
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続きものです。
これでも、最初はギャグ予定だったんだ・・・


よろしければ、下へどうぞ。










平行世界、とでもいうのだろうか。

見覚えのある風景、見覚えのあるロボットたち。


何もかも基本は同じ。
ただ違うとすれば― 。


『落ち着いたかい?』
目の前にコップが差し出される。

『・・・その性格、だな』
それらを受け取り、静かに液体を注ぐ。
見覚えのあるどころか、毎日見ていた部屋の中。
色が加算して、違った風にも見える世界を眺める。

『あぁ、だいぶマシにはなった』

『そうか、それは良かった』
何故だか酷く調子が狂う。

『・・・どこから来たのか、製作者は誰なのか、
名前は何なのか、できたら教えてもらえるかな?』

口調が子供をあやすソレに変化した。


そのことにいらついた。
全てにイラついた。


短針を一本打ち込む。

『?!っ、何をする?!』

『お前の顔にイラついた。あと、お前にボクの事を教える義務なんて何一つ無い。
ボクはボクだ。子供扱いするな、そこら辺のロボットなんかと一緒にするな!!!』

我ながら酷いこじつけだと思う。
心が感情的だった。失態だった。

ごめんなさい。

『っ、癇癪を起こすなら外でやってくれ。
何か気に障ったのなら謝るが、やっていい事と悪いことがあるだろう?!
それくらいも分からないのか?!』

そう、その態度だ。

『何故ボクがお前に謝らなくてはいけない?!
理由はいった筈だ!!!お前の顔がイラついた、と!!!』

『それが理由になる訳あるか!!!いいから、謝れ!!!』

『断る!!!』


『二人ともケンカはやめなさいっ!!!』

鋭い声がした。


『エレキマン、それでこの子の名前は分かったのかしら?!大人気ないわよ!!!』

『え?!いや、それは、だな・・・』

『ちょっと、そんな事もまだ聞けてないの?』

『スマン・・・』

・・・同じような事もあるものだな。

『あなた、名前は?』

緑の目で僕を捉える。

『・・・タ、タイムマン・・・』
逆らわないほうが身の為かもしれない。

『そう。タイムマンっていうの。・・・製作者は誰か教えてもらえるかしら?』

視線を下にやる。

『・・・言いたく、ない』
そう答えるのがやっとだった。

製作者なんて言える訳がない。
この世界で異質なのはボクだから。

だれもボクを知らないのだから。

エレキマンがいるということは、少なくともライト博士はいるのだろうか。
おそらく他のライトナンバースも。
この世界にもワイリーはいるのだろうか。

身震いがした。


( タイムマン、あなたってば、 寝顔もまた可愛いのですね・・・ )

この懐かしい声もきっと幻聴だ。そうに違いない・・・と思いたい。
こんな台詞でさえも、何度も言って欲しいなんて。

もっと聞きたいと思ってしまうなんて。























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