title="ATOM" href="http://11924192.blog.shinobi.jp/ATOM/"> シュガーBWB 接吻(電時) 忍者ブログ
腐女子丸出しのブログ。ほぼマイナーCP推奨です。
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シリーズもの。
時君が頑張った話。

よろしければ、下へどうぞ。
 











接吻




『キス、接吻。分かりやすく言うと口付け。
また、する部位により意味が異なっており、特に一般的なのが唇や頬といった部位だ
。…で、お前は今何と言った?ボクの聞き間違いでなければ、
このボクからの、そのような行為を望むような発言があった筈だ』

『ダメ、ですか?』


期待したような目で僕を見てくる。


『当然だ』

あくまでも冷静な態度を貫く。
ボクからキスするなんて、そんなコト恥ずかしくてとても出来ない。

『…頬なら、どうでしょう?』

『懲りない奴だな。唇でも頬でもそんな恥ずかしいコト出来るか。
大体、お前はしすぎなんだ、キスを。少しは控えろ』

『愛を行動で示しているだけですってば』

『…他にも示す方法は幾らでもある。』

したいのと、出来ないのは違う。
それは、ボク自信がよく解っている。
出来ないのは、そう、変なプライドが邪魔をしているのだ。
まぁ、それは、いつもの事だけれども。
でも、ココロの中くらい素直になれたら、とも、いつも思うのだ。

『ねぇ、お願いしますよ。一度でいいからしてくれませんか?あなたの方から、その…キスを』

懸命に願う顔が見えた。
壁にひびが入る。

『…出来ない』

『…そこがあなたらしいといえば、あなたらしいですが……』

そう言って彼はうなだれる。そして、ボクは目を伏せる。



ボクは頑張れという言葉が嫌いだ。
何をどう頑張れば良いのか、具体性に欠ける。

でも、今のボクにはその言葉がぴったりだ。

壁のひびが深くなった。


『…しゃがめ』

小さな声でそう諭す。
壁が音を立て、崩れ始めた。

不器用なステップを踏み、そして―。


壁がついに壊れた。






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最近はロックマンに絶賛ハマり中。
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