title="ATOM" href="http://11924192.blog.shinobi.jp/ATOM/"> シュガーBWB 君星月夜(パスタ) 忍者ブログ
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パスタ、要は焼夷星でほのぼの。
一応、Stars were twinking in the sky. の続き。

よろしければ、続きからどうぞ。




君星月夜



「   」

隣に座るスターマンが何かしらの言葉を放った。

「        」

その後に流れるように再び言葉が続く。
街のネオンライトのきらめきのおかげで、
星は今夜も見えそうにない。

「        」

返事が無いことに気を悪くする様子もなく、
ただ上を向いて話し続ける。

空を見上げ、こうして俺に話しかけながら、
彼は今日も星を探している。
対する俺は、何も言葉を返さずに、ただ座っているだけだ。
だが、別に、好きで聞き流している訳ではない。
ある意味では仕方の無いことだった。

ひたすら饒舌に音を紡ぐ、形の良い唇といい、
俺達には無用の長物である、長い睫毛に縁取られた双眸といい、
どうして目を離さずにいられようか。

昼、星が日の光に隠されている時よりも、
今、この人工的な光を浴びている夜の方が、
それらをくっきりと見ることが出来るとは、
何という皮肉なのだろう。

普段、俺が美しいと感じる兵器と同等、
いや、それ以上に―彼は、美しい。


「        」

言葉はまだ、流れ続ける。

他の奴ら、そう、例えば他の仲間は、このことを知ってはいないだろう。
なぜなら、彼の本当の美は、夜にはっきりとその姿を見せるものなのだ。

まるで、白昼の星のように。
たとえ、白昼のように眩しい夜でも。


彼は夜にこそ、光輝く。


「あの星、キレイだね」

やっと、気に入る星が見つかったのか、
彼の声が一際弾む。

それだけしか聞き取れなかったことを詫びるように、
せめてもの言葉で返す。

「……あぁ、星が、綺麗だな」

俺がそう言うと、彼は上を向いたまま、一瞬驚いたような顔をした。

「そうだね、星も、キレイだね」

俺の方を見据えながら、彼は悪戯めかしてそう言って、
まさしく綺羅星の如く微笑んでみせたのだった。



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