I need you ! ３

これで完結です。

よろしければ、下へどうぞ。







手の内に広がった白濁を見て、ため息をつく。

事後の虚しさばかりは、どうすることも出来ない。


吐き出された精液を拭き取ろうとして、その量の多さに愕然とする。


『・・・っ、これほど・・・、溜まっていたのか・・・。』


妙な気恥ずかしさを覚えながらも拭い取る。


・・・罪悪感。


ここ数日でため息をつくのにも慣れた。


どうしてくれる。





どうして、こんなにも虚しいのだろうと考えると、それは一人だからだという結論に至った。

一人では温もりを感じられぬし、言葉も決して返っては来ない。


どうしても指遣いを比べてしまい、・・・リングの方が気持ちいいと、勝手に思ってしまう。


いつからこんな、淫乱になったのだろうと激しい自己嫌悪に陥る。



これでも、不安になるのだ。

もちろん、愛されているという自信はある。
・・・あるのだけれど、不安になるのだ。

女々しい不安に駆られることも、しばしば。

お前が早く帰ってこないからいけないのだ、という傲慢なこじつけも、その不安からきている。


要するに、・・・誰か他の者に取られてしまわぬか、不安なのだ。



自らの独占欲の強さにも呆れ、寝台に横たわり、目を閉じる。

返ってきたら、存分に甘えてやろうと思いつつ。


私をこんな気持ちにさせた罰だ。

責任を取れ。



・・・だから、早く帰って来い。

・・・待っている。








手の内で広がった白濁を見て、ため息をつく。

事後の虚しさばかりは、どうすることも出来ない。


吐き出された精液を拭き取り、自分の性器がまた勃ち始めているのに気付いた。


『・・・ ・・・やっぱり。』

一度で足りるワケが無かった。


・・・罪悪感。


今ごろ、貴方は何をしているのでしょうか。

希望をいえば、私のことを想いながら、私と同じように・・・。



・・・ごめんなさい。

やましい気持ちで貴方の事を考えたりして、ごめんなさい。


激しい自己嫌悪に陥るも、全身を苛む熱に勝てず、再び手を伸ばす。



記憶の中の貴方ではなく、早く本物の貴方に会いたい。


貴方を愛している気持ちに嘘は無いし、貴方に愛されている自信もあります。

自信過剰だと嗤われても仕方ないとは思いますが、私にはそうとしか思えないのです。




早く帰ることが出来るよう、貴方を悲しませる事が無いよう。


願わくは、貴方の傍に居られんことを。