不機嫌、しかしながら（速光）

王道とは何ぞや、と小一時間ほど考えた末に出来たブツ。

どっちが王道かなんて、分からなかったんだ・・・

フリーにしておきます。
拙い文章ですが、お持ち帰りしたい方がいらっしゃったらどうぞ。

よろしければ、下へ。

『・・・ハゲからキスしてくれなきゃ出て行きません。』


布団をかぶったミノムシが一匹。





不機嫌、しかしながら



『・・・とっとと出てけよ、何の真似だよ、え？お兄様。
小せぇ嫌がらせしてんじゃねぇ！！！』


『・・・。』


さらに丸まる。

こっちまで機嫌が悪くなってくる。



さて、どうしたものか。


『・・・おい。』

『何だよ。』

『とっとと出てこい。』

『・・・嫌だ。』


このままでは、埒が明かない。


強引に布団を剥ぎ取り、上にかぶせ、自分もかぶる。

・・・これなら顔を見られなくて済む。



大体の位置の目星をつけて。

唇を一気に押し当てる。



ビンゴ。

触れるだけで、すぐに離す。


『・・・っ、これで、いい、だろ・・・。』


自分でやっといて何だが。


・・・すげぇ恥ずかしい。


『～～～！！！何だよ、お前にも可愛いトコ、あんじゃん！！！
よし、ヤろう！今すぐ、ヤろう！！！
丁度、あつらえ向きにベッドがあるんだ、ヤるしかないだろ！！！』


『っ、・・・いいから、出てけーーー！！！ここは、俺の部屋だーーーッ！！！
このまま襲われてたまるかァ！！！』




機嫌が悪くとも、キスは甘い。

そんな女じみた事を考えた。