あいあいがさ（骨←カリ）

一方通行って美味しいよね！

そんなわけで初めてのノーマル。

よろしければ、下へどうぞ。

『す、スカルマン・・・、一つお願いがあるんだけど・・・。いいかしら・・・？』


少し、お願いしてみたの。




あいあいがさ


『・・・はい。平気、です、が・・・？』


『あ、あのねっ・・・。』


今日こそは。


『ここに、・・・名前を書いて欲しいの・・・。』

紙とペンを差し出す。



どうかお願い。



『・・・分かりました。』

受け取ってくれた・・・。


あと、ちょっとよ・・・。


『どこに、どれ程の大きさで書けば・・・。』


『上の方は空けておいて、紙の真ん中より少し左側に、
大きめに名前を書いてもらいたいの・・・。・・・いいかしら・・・？』


『・・・はい。』


真剣に自分の名前を書くアナタ。

その字は少しイビツだったけど、とても丁寧だった。


『・・・出来ましたよ・・・？』


『あっ、ありがとうね、スカルマン！！！』




自分の部屋にスグに戻らなくっちゃ。急いで！！！


胸がまだバクバクしてる・・・。

大丈夫だったかしら・・・？変に思われなかったかしら・・・？！！！



横に自分の名前を書きこむ。

寄り添うように名前を書き、間に一本、線を入れる。

雨で濡れてしまわないよう、名前の上に線を引き、カサをつくる。


『出来た・・・。』




相合傘。

出来上がった相合傘をじっくり眺め、机の奥の奥にしまい込む。


お父様にも他のみんなにも、・・・もちろん、スカルにも見られないように。





もし見られたら、もう恥ずかしさで一杯になってしまうわ。


たとえ、アナタがその意味を知らなくても。