Ｔｅａｃｈ ｍｅ ａｂｏｕｔ “×××”!!! （林檎飴様に捧ぐ）

捧げものです。林檎飴様に捧ぐ。

注意書き？

・クラッシュがものすごいアホ

・自重しない歯医者とＶ字

・美味しい所をかっさらうハゲ


よろしければ、下へどうぞ。







俺には、分からないことが多すぎる。






Ｔｅａｃｈ　ｍｅ　ａｂｏｕｔ　“×××”!!!






フラッシュなんて大嫌い。
フラッシュのバカ、アホ、ハゲ。


フラッシュなんて、フラッシュなんて。


赤く染まった目をこすりながら、一人廊下を歩く。








世の中にはどうやら　『ちう』　というものがあるらしい。






『ちう』とは何だ？

美味しいのか？　甘いのか？

俺には分からないことが多すぎる。

そういうときは他の奴に聞くのが一番だ。


『誰に聞こうかなぁ・・・』

まず、弟であるフラッシュ、ヒート、ウッドは別だ。

俺が知らないことを知っている訳がない。


・・・多分。


『やっぱり、メタルかな。』

メタルならきっと色々なコトを知っているだろう。

さっそく、実行だ!!!






『メタル、メタル、あのさ、ちょっと教えて欲しいんだけど・・・』

可愛い弟の頼みなら何でも聞いてやろう!!!　張り切っちゃうよ!!!

『？　なんだ、クラッシュ、お兄ちゃんに何でも聞いてごらん!!!』

ワクワクしながらクラッシュの方を見る。



『あのな、　ちう　って何だ？』

満面の笑顔でその言葉。


ちう？　ちう・・・？　ちゅ・・・？　ちゅう！？


『ク、クラッシュ、意味分かって言ってるのか？』

冷や汗がダラダラ流れる。　動揺を隠せない。

クラッシュがそんな事を聞いてくるなんて。



純粋と言うか、なんというか。



『だから、何って聞いてるんだ！！！早く教えてよ、メタル兄ぃ！！！』

博士、今、俺の理性がものすごく試されています。

クラッシュはといえば、大きな瞳でこちらを睨みつけてきて、
ちょっと膨れたやわらかそうな頬もポイント高いです。




ここは、俺が、兄として、男として、手とり足とり腰とり指導しなければ。





『・・・えー、クラッシュ、ちゅう、すなわちキスというものは・・・』

『ちうじゃなくて、ちゅうっていうのか！？
で、ちゅうとキスっていうのが、同じものなのか！？』

『・・・あ、あぁ。そうだが・・・』

え？　まずそこから？

『メタル、ありがと！！！少し分かった！！！』

『!!!　まだ終わってないぞ、クラッ、』


いない。
クイック並みに速かったぞ、今。

一人取り残された俺はどうすればいいんだ？


お兄ちゃん、さみしい・・・