おやすみ （鋼泡）

寝顔シリーズになってきた。

水中から出れる設定です。

例によって内容はほぼ一緒。

よろしければ、下へどうぞ。






お前が眠っている。
そうか、お前はもう、水の中から出られるようになったんだな。


規則正しい寝息。
可愛らしい寝顔。


あぁ、このまま自分の物にしてしまいたい。
お前のその可愛らしい身体の脳天からつま先まで所有痕をつけてまわりたい。

狂おしいほどの情欲。　何ともいえない感情。

せめて、もう少しは気付かないでいたかった、なんて、贅沢をいってみる。

あぁ、この感情にいっそのこと溺れてしまおうか。

ただ、お前を傷つけるのが怖い。

好きじゃなくてもいい。俺から離れていかないでくれ。



まだまだ起きそうにないお前に少し罪悪感を感じながらも、
頬に軽いキスをする。

それはとてもとても甘くて、しかし、どこか苦いキス。

何故だか恥ずかしくなってしまって、顔が火照る。



まだまだ起きそうにないお前を、このままずっと見続けていたかった。