されど、もう遅く （光壊）

すごく短いです。

光が病んでます。
多少の性表現アリ。

そして若干、鬼畜風味。


よろしければ、下へどうぞ。










勃ちはじめた前をさらに甚振る。






されど、もう遅く




うつむく顔はその特徴的なヘルメットで隠れていて、表情を窺うことはできない。
微かに開かれた口からは、時折、悲鳴のような喘ぎ声が漏れるだけだ。




自分より幼く感じられる兄を今、






自分は犯している。





背徳感と恍惚感がさらにフラッシュを掻きたてる。








フラッシュは自分の一つ上の兄、クラッシュが苦手だった。

間違っても嫌いではないのだが、どう接すれば良いか分からないのだ。



人懐っこい笑みを浮かべたと思えば、
何もかもを破壊する者の顔を見せ、

無垢な子どものようだと思えば、
臈たけた遊女のように妖しく微笑んでみせる。


表情をコロコロと変えるので、見ている分には飽きないのだが、
どうも、それが自分は嫌らしい。






しかし、ある時気付いた。



気付いてしまった。

それは、独占欲なのだと。






そして。





それではまるで恋しているみたいではないか、と。