title="ATOM" href="http://11924192.blog.shinobi.jp/ATOM/"> シュガーBWB ハジマリ (速壊) 忍者ブログ
腐女子丸出しのブログ。ほぼマイナーCP推奨です。
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速壊で恋のはじまり。


多少、破壊表現・際どい表現があります。

なお、クラッシュはあまり兄弟と共同戦闘をしたがらない設定に
基づいて書いています。


よろしければ、下へどうぞ。










壊せ、壊セ、コワセ。
跡形も無く壊せ。
 
壊せ、壊セ、コワセ。
慈悲など欠片も見せずに壊せ。
 
相手が苦しむ前に。
 
 
壊せ。
 
 
 
 
ハ ジ マ リ
 
 
 
 
 
徹底的に壊した瓦礫の山の頂上にクラッシュは腰掛けていた。
辺りには人もロボットを見当たらず、
時折、辺りの瓦礫がピキリ、と音を立てて崩れるだけだ。
 
 
 
『やっと、終わったぁ・・・。時間、掛かりすぎちまった・・・』
 
 
そう呟く声は驚くほど幼げで、
嫌でも無邪気なイメージを持たせられてしまう。
 
 
 
 
クラッシュは自分が任務をこなしている姿を、
他の兄弟機に見せるのが嫌いだ。
 
 
― 嫌われたくない ―
 
 
こんな姿を見られたら、見せたら、嫌われてしまいそうで怖い。
特に嫌われても、好かれてもいないであろう今の状態から変わりたくない。
 
博士には巻き込んでしまうから と、理由をつけ、
あまり共同戦闘を自分とは組まないようにしてもらっている。
 
― 博士に迷惑かけっぱなしだな、俺・・・ ―
 
 
 
瓦礫の上で想いをめぐらす時間をクラッシュは大切にしていた。
時刻はもう夕方になっており、
瓦礫の城に君臨するクラッシュを赤く染め上げている。
 
『そろそろ、戻るか・・・』
 
兄弟たちが待つ基地へ。
 
俺の帰る場所へ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
瓦礫の山から飛び降りる。
ここまで壊せば十分だろう。
 
 
ふと気が付くと、左のドリルに敵を壊したときに付いたであろう、赤黒い油が滴っていた。
 
 
ロボットたちの命の色。
 
 
 
『 不味い・・・』
 
 
 
思わず嘗めていた。
 
ドリルの先端から根元にかけて滴る雫を、舌を器用に使い飲み干す。
 
― 俺もいつかこんな風になるのか・・・ ―
 
先ほど壊したロボットたち。
 
そして積み上げられた瓦礫の山。
 
― まぁ、それでもいいかもしれない。 ―
 
『やっぱり、不味ぃ・・・』
口内に広がる不愉快な味に顔をしかめる。
 
― 何やってんだろうな、俺・・・ ―
 
 
『わぁ、もうこんな時間かよ、急がなきゃメタルに怒られる!!!』
 
空はもう、暗くなっていた。
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最近はロックマンに絶賛ハマり中。
壊と泡と木と王と蛙が好きだ。

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