三千世界と平行世界（電時前提 時＋有賀版電・巻）

不思議の国の時くん。

・長引きそうな予感がプンプンするぜ！

・色々おかしい

・設定が無理やりすぎる


以上のことが平気な方は下へどうぞ。


 

いつもと同じ街・・・のようだけれども。







三千世界と平行世界





僕は困っていた。

『・・・これからどうするか、だな・・・問題は』


ここに見覚えはあるんだ。
でも、どこか違っている。

そのせいで、違和感が拭えない。

雑踏の傍で突っ立っている僕を人々が好奇の目で見、通り過ぎていく。


なるべく視線を合わせないように下を向き、どうしたものかと思案を巡らす。



これから、どうするべきか・・・。



『迷子か？』

突然頭上から声が、した。

見覚えのある、いや、毎日見ているであろう足下。
おずおずと顔を上げて、声の主の方を見る。


・・・恐れていた通りだ。

目の前に黄と黒のアイツがいる。
・・・いる、筈なのだが、何かしらの違和感を覚える。

何かが違う。
何というか、その・・・ひどくマトモだ。



『・・・迷子か？』

僕が答えないのを不審に思ったのか、もう一度尋ねてくる。


『・・・違う。』

そうだ、確かに違う。


ここは、僕の居た所ではない。



『迷子じゃなかったら、一体何になるんだ』

子供の意地、だとでも思ったのであろう、
呆れと優しさとを含んだ苦笑が上から降ってくる。


『・・・違う。』

もう一度呟き― そして確認する。



ここは、僕のいた世界ではない。