In the aquarium. ２

続き物です。












目に鮮やかなオレンジ色のボディに、特徴的なヘルメット。

それによく映える、ジェードの瞳。



大きな目を、さらに大きく見開いてソイツはこう言った。


『・・・だれ？』

それはこっちが聞きたいよ。


『それは僕が聞きたいよ。君は誰？どこから来たの？』

って、一人しかいないか。



『えっーと、君は、・・・クラッシュマン、だよ、ね？』


『んー、多分そう。起きたばっかだからよく分かんない。』


『いや、絶対そうだよ・・・。で、何しに来たの？』


『んーっとね、・・・なんとなく？』


なんてヤツだ。


『あのね、何となくでここに来られても、こっちが困るの。・・・あれ？』

なんでコイツは水が平気なんだ？


『ん？どしたの？』

不思議そうにキョトン、としている姿が憎たらしい。


『・・・何で水、平気、なの・・・？』


『・・・わかんない。』


『分かんない、じゃないよ！！！すぐ出なきゃ！！！』


『え？え？』


『あー、もう、仕方ない！！！ほら、僕の手を掴んで！！！早く！！！』








コイツがどうなろうと、僕の知ったことではない。
ショートしてブッ壊れようが、僕には関係ない。

けど、それを僕のせいにされるのは、癪にさわる。




だから。



『しっかり掴んで、離さないでよ、絶対！！！』





彼をここから出さなきゃ、いけない。