二人遊び ３

続き物です。

まだ続きます。







『ベッドに行くか？』

そう尋ねると、答えは予想どうりだった。



射精直後のまどろみの中、クラッシュはこう答えた。




『このままでいい。』　と。


要約すると、待ちきれない、か？

込み上げてくる自嘲の笑い。

いくらなんでもそこまで自信過剰ではない。
だが、一抹の期待もしていないというのには、語弊がある。



とりあえずは、クラッシュを仰向けにし、
未だに意識がはっきりしていないであろうクラッシュにキスをする。

それが、少しばかりの免罪符になればいいのだけれど。


精液で湿らせた指をゆっくりと挿入する。

『う、ああっ！？』

いくら湿らせたとはいっても、やはり挿入の瞬間は痛いのであろう、
クラッシュの細い身体が跳ねる。

それを機に覚醒したクラッシュの窄まりに押し入っていく。

丹念に揉み解し、後で痛みのないように。



指を二本に増やした。

『っ、ふぅ』

入り口付近を捏ね、さらに奥の奥へと這い進み、性感帯を刺激する。


『っん、ああっ』

指を三本に増やした。

体内が熱く火照り、俺の指を締め付けてくる。

指を律動的に動かし、俺のを挿れることが可能なように拡張する。


ゆっくりと負担がかからないように指を引き抜く。

先程からのクラッシュの嬌態を特等席から見物し、
そそりたった己の性器、人間でいうペニスにあたるであろうものを添える。

『・・・挿れるぞ。』

先端を孔にあてがい、そして、


挿入する。






一際大きい声がした。


『あ、あああっああ！！！？』

しかし、嬌声ではない。
挿入の際の痛みによる声。


十分に解されたであろう孔でも、由比とは比べ物にならない
大きさ、太さをもつ性器では多少の無理はあるだろう。



何度も繰り返した行為なのに。



『ク、ラッシュ、力、抜けっ・・・』

痛みに身体を強張らせるクラッシュを優しく宥め、力を抜くよう、諭す。






『ふっ、っあ』

律動をつけて出し入れする度、クラッシュが声を上げる。

しかし、今度は苦痛からくる声ではない。

とても甘く、蕩けてしまいそうな声。



『く、いっく・・・くいっく・・・！！！』

クラッシュは情事の最中に何回も俺の名前を呼ぶ。

それが嬉しくて、独占できた気がして、つい動きが速くなる。


『ああっ、ああああ、はぁっ』

クラッシュの首に腕を回し、無我夢中で唇に吸い付く。
唇をこじあけ舌を入れ、舌を絡めて唾液を飲み干す。


抉るように腰を使い、絶頂へと追い立てる。



俺の性器が痙攣し、同時に絶頂を迎える。
『ひ、ああああああっあああ・・・・！！！』


クラッシュの下肢が痙攣、びくびくと震え、絶頂を迎えた。







『あんな姿、フラッシュが見たら何て言うだろうな。』

事後のまどろみの中、皮肉げに言ってみる。




本当に。
何て言うだろうな。




暫しの沈黙の後、まだ呂律が回らない口で、
クラッシュはこう言った。





『だれ、それ？』