腐女子丸出しのブログ。ほぼマイナーCP推奨です。
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続き物です。
これで完結です。
『信じて貰えないのなら、もう一度言います。』
ボクはタイムスローをかけた覚えはないのに。
特徴的な仮面の下、形の良い唇がはっきりと動く。
『私はあなたを、』
やめろ、言うな。言わないでくれ。
時がさらに遅くなる。
『愛しています。』
時が完全に停止した。
『っ、嘘だ、嘘だ、嘘だ!!!
お前がボクなんかを好きなハズが無い!!!
だって、お前とボクは。』
釣り合わない。
優秀と名高いお前と未完成のボクでは、到底。
『そんなにボクが好きなら、証拠を見せてみろ!!!
それが出来ないのなら、お前の言っていることは偽善だ!!!
ただの自己満足だ!!!
それでも同情しているつもりなのか!?
一体、どこまでボクを馬鹿にすれば気が済むんだ!!!』
声を荒げ、ウルトラマリンの眼をしっかりと見据え、虚勢を張る。
目の前の黄色が動いた。
先程とは比べものにならない激しいキス。
固く閉ざしたボクの唇を熱く、軟体動物のような舌がこじ開ける。
中に進入した舌がボクの口腔を弄る。
顎から唾液が伝い、筋をつける。
『っ、ふ、ん』
口が離れた。
唇がまだ温かい。身体中が火照っている。
『・・・私だって好きでもない相手にこんなこと、しませんよ。
それにほら、』
ボクの手を優しく大切そうに取り、自分の胸へと押し当てる。
鼓動が速かった。ボクのと同じくらいに、速くて。
お前は何故か泣き出しそうな顔をしていた。
『・・・それでもまだ、信じて貰えませんか?』
いつになく不安そうなお前の顔を見ていると、
今までの事が全てどうでもよくなってきた。
『・・・とんだ間抜け面だな。秀才さの欠片も見られないぞ。
いいか、よく聞け。一度しか言わないからな。
ボクは時間を無駄にするのが嫌いなんだ。』
一呼吸おいて、心を落ち着かせ、そして。
『・・・お前がボクの事を好きなのは認めてやる。
これだけされれば、嫌でも分かる。ボクも馬鹿では無いんでな。』
息を呑む音。
急に何だか恥ずかしくなり、早口でまくしたてる。
『ま、まぁ、お前が誰でも構わずキスをするような変態である可能性は、
捨てきれないがな。でも、そんな奴がボクの兄弟機であるというのは、
さすがにアレだ。よって、その可能性は無視する。
勘違いするなよ。あくまでお前がボクの事を好きなだけであって、
ボクはお前の事を何とも思っていない。』
『・・・それだけで十分、ですよ。』
お前が優しく微笑む。
その笑顔で自分の気持ちを勘違いしてしまいそうだ。
『・・・キスは嫌いだ。息が苦しいからな。』
ツンが9割、デレが1割。これ、黄金比率。
『そうですか、では、もうしません。約束します。多分・・・』
『人の話は最後まで聞け。あと多分とは何だ、多分とは。』
だったら、最後にデレてみせてもいいじゃないか。
『・・・だけど、お前とのキスは嫌いじゃない。』
盛大な咳払いの後に、キスの雨が降り注いだ。
これで完結です。
『信じて貰えないのなら、もう一度言います。』
ボクはタイムスローをかけた覚えはないのに。
特徴的な仮面の下、形の良い唇がはっきりと動く。
『私はあなたを、』
やめろ、言うな。言わないでくれ。
時がさらに遅くなる。
『愛しています。』
時が完全に停止した。
『っ、嘘だ、嘘だ、嘘だ!!!
お前がボクなんかを好きなハズが無い!!!
だって、お前とボクは。』
釣り合わない。
優秀と名高いお前と未完成のボクでは、到底。
『そんなにボクが好きなら、証拠を見せてみろ!!!
それが出来ないのなら、お前の言っていることは偽善だ!!!
ただの自己満足だ!!!
それでも同情しているつもりなのか!?
一体、どこまでボクを馬鹿にすれば気が済むんだ!!!』
声を荒げ、ウルトラマリンの眼をしっかりと見据え、虚勢を張る。
目の前の黄色が動いた。
先程とは比べものにならない激しいキス。
固く閉ざしたボクの唇を熱く、軟体動物のような舌がこじ開ける。
中に進入した舌がボクの口腔を弄る。
顎から唾液が伝い、筋をつける。
『っ、ふ、ん』
口が離れた。
唇がまだ温かい。身体中が火照っている。
『・・・私だって好きでもない相手にこんなこと、しませんよ。
それにほら、』
ボクの手を優しく大切そうに取り、自分の胸へと押し当てる。
鼓動が速かった。ボクのと同じくらいに、速くて。
お前は何故か泣き出しそうな顔をしていた。
『・・・それでもまだ、信じて貰えませんか?』
いつになく不安そうなお前の顔を見ていると、
今までの事が全てどうでもよくなってきた。
『・・・とんだ間抜け面だな。秀才さの欠片も見られないぞ。
いいか、よく聞け。一度しか言わないからな。
ボクは時間を無駄にするのが嫌いなんだ。』
一呼吸おいて、心を落ち着かせ、そして。
『・・・お前がボクの事を好きなのは認めてやる。
これだけされれば、嫌でも分かる。ボクも馬鹿では無いんでな。』
息を呑む音。
急に何だか恥ずかしくなり、早口でまくしたてる。
『ま、まぁ、お前が誰でも構わずキスをするような変態である可能性は、
捨てきれないがな。でも、そんな奴がボクの兄弟機であるというのは、
さすがにアレだ。よって、その可能性は無視する。
勘違いするなよ。あくまでお前がボクの事を好きなだけであって、
ボクはお前の事を何とも思っていない。』
『・・・それだけで十分、ですよ。』
お前が優しく微笑む。
その笑顔で自分の気持ちを勘違いしてしまいそうだ。
『・・・キスは嫌いだ。息が苦しいからな。』
ツンが9割、デレが1割。これ、黄金比率。
『そうですか、では、もうしません。約束します。多分・・・』
『人の話は最後まで聞け。あと多分とは何だ、多分とは。』
だったら、最後にデレてみせてもいいじゃないか。
『・・・だけど、お前とのキスは嫌いじゃない。』
盛大な咳払いの後に、キスの雨が降り注いだ。
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