つんけんな態度でも、冷眼で見られても（電時）

タイム君はツンデレかどうか議論。

少し濃いキス表現があります。

よろしければ、下へどうぞ。


まだ続きます。

 

つんけんな態度でも、冷眼でみられても






予定が狂うのも嫌いだし、ましてや時間を無駄にするなんて、
ボクにとっては耐え難い苦痛だ。

でも、それ以上に嫌なのは、


『・・・分かったら、ボクからその汚い手を退けろ、この低脳が。』


『低脳、だなんてヒドイ事言いますねぇ。
私は愛を言葉ではなく、行動で示しているだけなのに。』


『黙れ低脳。何回も離せと言っているのに、まだ解らないのか。
それとも何だ。お前の口は退化してしまっているのか。
ロボットの口が退化するなんて初耳だな。』


『減らない口ですねぇ。まぁ、そこが可愛いんですが。』


この分からず屋だ。








精一杯嫌味を言ってみてもコイツには全く効いた様子がない。

『お前は被虐待嗜好のきらいがあるようだな。』

これだけ言っても解らないなんて。

『それにしても、あなたは本当にツンデレですね。』

聞けよ。



？・・・ツ、ツンデレ？一体、何だそれは。

頭の中が混乱する。疑問符で一杯になる。

『・・・ツンドラなら、一年の大部分が氷雪に閉ざされている荒原のことを指すが。
いや、でも待て。確かにツンデレと言った気がする。しかし、意味が通じない。
なら、言い間違えたのかも分からないな。
なんていったって、コイツは。』


『・・・全部、漏れてますよ。』

『っ！？』


しまった！！！冷静になるんだ、ボク。

コイツなんかに弱みを見せてはいけない。
絶対に。絶対に。

これ以上、負けてなるものか。




『分からないのでしたら、私に聞いてください。
丁寧に解説しますから。』

鮮やかなウルトラマリンが微笑んでみせる。

『断る。ただでさえ、時間を無駄にしているのに、お前の話を聞く暇など一秒も無い。』

『では、知らないままで良いのですか。』

知りたい。ものすごく知りたい。
せめて知識だけでも追いつきたい。


『・・・ボクに説明する時間をくれてやる。ありがたく思え。』


背に腹は代えられない。