腐女子丸出しのブログ。ほぼマイナーCP推奨です。
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紅 のん乃 様へリクエストさせていただきました。
趣味に走ってスミマセンでしたorz
快く引き受けてくださった懐の深さに感服いたします!
では、下へどうぞ。
口の中が熱い。
「クラッシュ……」
名を呼ばれて堅く目を瞑って身を堅くした兄にそっと口付けた。
淀みない黒
「なーなー、エアー」
上立った明るい、幼い声。
視線だけを本からそちらに向けると一つ上の兄機体のクラッシュが四つ上のエアーに弟機のヒートとじゃれていた。
二人掛けの耐機械のソファも流石に人数(むしろこれは重量)オーバーで危うい悲鳴を上げる。
なんて事ない、普段の光景、の筈。
なのに――
気付けば、目を伏せて舌打ちをしていた。
隣で雑誌をパラパラと捲っていたクイックが首を捻ってフラッシュを見る。
「おい、悪役面が悪人面にレベル上がってんぞ」
「うっせぇ早漏」
「てっめ――」
其処で視線を感じて始まりかけた口喧嘩は未遂に終わる。
エアーの膝に乗ったクラッシュが此方を見ていた。
どうやら兄ぶっているからか、クラッシュは一つ下の弟の変化に気付きやすい。
ヒートはエアーと遊んでいて気付いていないのが妙に違和感を覚える。
「喧嘩か?」
「あ?ちょっとした挨拶だよ」
兄機体の膝から降りて寄ってくる弟に、心配すんな、と朱色の手がオレンジのメットを撫でる。
「そっか」と安心した風に細まる吊り気味の翡翠。
パタン、と音を立てて本を閉じる。何故かひどく気分が悪い。
無言で立ち上がれば、不思議そうな視線がその場にいる全員から受ける。
きっと今、自分は嫌な顔をしているのだろう。
ゲートを抜ける青い背中。寂しげに表情を歪めていたが、クラッシュもその後に続いた。
「おい、フラッシュ」
「……」
「っなぁ!」
廊下に響く、反響するだけで答えの返らない自分の声に苛立ちが起きる。
そうして追いかけて、曲がり角に差し掛かった時。
「おい、フラッ――」
最後まで、名を呼ぶことは叶わなかった。
曲がったすぐ先に冷たい目をした弟がそこにいた。
刹那、壁に押さえつけられて金属製の装甲が派手な音を立てる。
「……フラッシュ?」
僅かに怯えを混ぜた翡翠が己を映す。
情緒プログラムの織り成す、どす黒い感情。
口の中が熱い。
「クラッシュ……」
名を呼ばれて堅く目を瞑って身を堅くした兄にそっと口付ける。
舌を絡ませて時折漏れる鼻に掛かった甘ったるい声を味わう。
傷つけぬように背に回されたドリルが愛おしい。
保護液に潤んで、ぼやけた翡翠。
嗚呼、その色に全てを溶かせたらいいのに。
唇を解放して、しばらく焦点の合わない瞳を見ていると、何を思ったのかふわっと綻ぶ幼い顔。
……歪んだ想いが少しずつ顔を出し始める。
たとえそれに気付こうとも、止める気などはなかったのだけれど。
///////////////////////////////////////////////////////////////////
病んでるフラッシュは大好きです。カッコイイです。
クラッシュがいつもの事ながら可愛いです。攫いた(ry
ツンデレな隊長も好きだし、病んでる隊長も好きです。
もちろんブラコンな隊長も!
では、素敵小説ありがとうございました!
趣味に走ってスミマセンでしたorz
快く引き受けてくださった懐の深さに感服いたします!
では、下へどうぞ。
口の中が熱い。
「クラッシュ……」
名を呼ばれて堅く目を瞑って身を堅くした兄にそっと口付けた。
淀みない黒
「なーなー、エアー」
上立った明るい、幼い声。
視線だけを本からそちらに向けると一つ上の兄機体のクラッシュが四つ上のエアーに弟機のヒートとじゃれていた。
二人掛けの耐機械のソファも流石に人数(むしろこれは重量)オーバーで危うい悲鳴を上げる。
なんて事ない、普段の光景、の筈。
なのに――
気付けば、目を伏せて舌打ちをしていた。
隣で雑誌をパラパラと捲っていたクイックが首を捻ってフラッシュを見る。
「おい、悪役面が悪人面にレベル上がってんぞ」
「うっせぇ早漏」
「てっめ――」
其処で視線を感じて始まりかけた口喧嘩は未遂に終わる。
エアーの膝に乗ったクラッシュが此方を見ていた。
どうやら兄ぶっているからか、クラッシュは一つ下の弟の変化に気付きやすい。
ヒートはエアーと遊んでいて気付いていないのが妙に違和感を覚える。
「喧嘩か?」
「あ?ちょっとした挨拶だよ」
兄機体の膝から降りて寄ってくる弟に、心配すんな、と朱色の手がオレンジのメットを撫でる。
「そっか」と安心した風に細まる吊り気味の翡翠。
パタン、と音を立てて本を閉じる。何故かひどく気分が悪い。
無言で立ち上がれば、不思議そうな視線がその場にいる全員から受ける。
きっと今、自分は嫌な顔をしているのだろう。
ゲートを抜ける青い背中。寂しげに表情を歪めていたが、クラッシュもその後に続いた。
「おい、フラッシュ」
「……」
「っなぁ!」
廊下に響く、反響するだけで答えの返らない自分の声に苛立ちが起きる。
そうして追いかけて、曲がり角に差し掛かった時。
「おい、フラッ――」
最後まで、名を呼ぶことは叶わなかった。
曲がったすぐ先に冷たい目をした弟がそこにいた。
刹那、壁に押さえつけられて金属製の装甲が派手な音を立てる。
「……フラッシュ?」
僅かに怯えを混ぜた翡翠が己を映す。
情緒プログラムの織り成す、どす黒い感情。
口の中が熱い。
「クラッシュ……」
名を呼ばれて堅く目を瞑って身を堅くした兄にそっと口付ける。
舌を絡ませて時折漏れる鼻に掛かった甘ったるい声を味わう。
傷つけぬように背に回されたドリルが愛おしい。
保護液に潤んで、ぼやけた翡翠。
嗚呼、その色に全てを溶かせたらいいのに。
唇を解放して、しばらく焦点の合わない瞳を見ていると、何を思ったのかふわっと綻ぶ幼い顔。
……歪んだ想いが少しずつ顔を出し始める。
たとえそれに気付こうとも、止める気などはなかったのだけれど。
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病んでるフラッシュは大好きです。カッコイイです。
クラッシュがいつもの事ながら可愛いです。攫いた(ry
ツンデレな隊長も好きだし、病んでる隊長も好きです。
もちろんブラコンな隊長も!
では、素敵小説ありがとうございました!
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