title="ATOM" href="http://11924192.blog.shinobi.jp/ATOM/"> シュガーBWB In the aquarium. 3 忍者ブログ
腐女子丸出しのブログ。ほぼマイナーCP推奨です。
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続き物です。
これで完結。










つかれた・・・。

久し振りに、こんなに動いたよ。


『どこも、何とも無い?!平気?!』


『う、うん・・・。』

僕がこんなにゼエゼエしてるのに、彼はピンピンしている。
僕より小さいのに、重かったし。


『戻ったらすぐ拭いて。全身、くまなくね。』


『戻んなきゃ、いけない?』


『あたりまえでしょ、何言ってんの?!』


『だって俺、もっと話したいし・・・。』


『・・・僕は君と話すことなんて、無い。』


『それに・・・。』







僕は寂しいなんて思ってもいない。
今までもずっと、これからも。


思っては、いなかったハズだ。





『なんか、寂しそうに、見えたし。』


『・・・僕が寂しそう?馬鹿なコト言わないでよ!!!
君に僕の何が分かるの!?いきなり、来てさ!!!
僕にメイワクかけて!!!悪いと思わないの?!』


『あ、えっと、ご、ごめん・・・。・・・なんか悪いコト、言った?』


『言ったよ!!!そんなコトも解らないの?!
僕が寂しそう、だなんて・・・!!!』









あぁ、本当は知ってるさ。彼の言う通り。
全部解ってる。とっくに。


光を見ようと何回も試した。

水の中から何回も出ようとした。


そして、歩くことさえ満足に出来ない、自分に失望した。


結果はいつだって同じ。

現れては消えていく泡と同じ。




羨ましかった。

僕もいつか、皆と同じように歩いたり、話したり出来るんじゃないか、って期待してた。

期待するのはタダだから。

いくらしたって良いんじゃないか、って思ってた時期もあった。




『・・・あのさ、何か気ィ悪くすんようなコト言ってたら、ゴメン・・・。』


『もう、・・・いいよ。』


改めて自分の醜さに気付かされ、反論する気力すら起きない。


『あ、・・・でも、あのさっ・・・。』


『・・・まだ、何か、用?』


翡翠の綺麗な目が、僕の方を真っ直ぐに捉えて、

そして、言った。




『あのな、・・・すげーキレイ、だったぞ?』


沈黙。


『・・・何が?あぁ、水が?そんなもの、いくらでも・・・。』


『ちがう、ちがう。えっーと、俺がキレイだなーって、思ったのは・・・。』




言っとくけど、僕はクイックみたいに顔が良い訳でもない。

まぁ、ロボットに顔の良し悪しは、関係ないと思うのだけれども。



それでも、君は。





『水の中にいた、アンタだ。』

まぶしい笑顔。

まるで、僕がずっと憧れてきた太陽のような。


思考が停止する。


息が上手く出来ない。


ここは、ここは、水槽の中なのに。


『・・・回路でもショートしてんじゃない?
・・・それに、アンタじゃない。・・・バブルマン。No.11。
・・・クラッシュ、より二つも上なの、これでも・・・。』



『バブル?なんかいい名前だな!じゃあ、バブルがキレイだった。
これで良いか?バブル!!!』


クラッシュの周りだけが、次第に明るくなっていくように、僕には見えた。


まるで、浄化されるように。






多分このとき、僕は君に恋をしたんだ。


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